まずは連絡先と、保管場所を書く
主治医、家族、親しい人、菩提寺、事前相談した葬儀社などの連絡先を整理します。保険、互助会、墓地の契約、身分関係の書類などは、内容を全部写すより、どこにあるかを書くと更新しやすくなります。
故人のスマートフォンだけに記録があると、ロックの解除ができず見つけられないことがあります。必要な人が見つけられる方法を家族で確認し、個人情報を不用意に共有しないようにします。
| 書く項目 | 短い記入例 |
|---|---|
| 急ぐ連絡 | 主治医・家族の連絡先、夜間の連絡手順 |
| 葬儀の希望 | 近親者中心。人数や日程は家族に任せたい |
| 費用の考え | 上限の希望と、使う資金の相談先 |
| お墓の契約 | 霊園名・契約番号・書類の保管場所 |
| 未定のこと | 合祀を希望するかは、家族と相談中 |
| 更新と保管 | 記入日、最新のノートがある場所 |
記入例は、ご本人の意思を決めるものではありません。実際の希望に直し、予算や納骨など未定の欄は未定のまま書けます。
葬儀とお墓の希望は、理由も添える
家族葬、一日葬、無宗教などの希望を書くときは、家族が理解しやすいよう理由を添えます。「費用を抑えたい」「家族に移動の負担をかけたくない」「写真を飾ってほしい」など、形式よりも大切にしたいことが伝わる場合もあります。
お墓は、希望する場所、納骨の方法、合祀への考え、契約の有無を書きます。すでに契約している場合は、契約先、区画、連絡する時期がわかるようにしてください。
- まず連絡してほしい人と、連絡を任せる家族
- 葬儀で大切にしたいことと、予算の希望
- 香典・供花、参列、宗教者に関する希望
- お墓・樹木葬などの契約先と書類の場所
- 家族に任せたいこと、まだ決めていないこと
遺言や医療の意思表示とは分けて考える
ノートに財産の希望を書いても、法的に有効な遺言の方式を満たすとは限りません。相続や財産の処分を確実にしたい場合は、遺言について専門家の説明を受けます。ノートは家族への情報共有の道具として位置付けてください。
医療や介護の希望も、ノートに書いた後、家族と医療・介護の担当者へ話しておきます。必要な同意や意思確認は個別の状況によるので、書いておくだけで手続きが完了するわけではありません。
日付を付け、家族に存在を知らせる
引越し、加入保険、葬儀やお墓の契約、家族の連絡先が変わったときは更新します。最終更新日を付け、どの版が最新かをわかるようにします。完成するまで待たず、ノートがどこにあるかを家族へ伝えておきましょう。
暗証番号やパスワード、認証用の情報は、ノートの共有範囲に注意が必要です。保管する方法と、必要なときに家族が情報へたどり着く手順を別に考えてください。
よくある疑問
全部の項目を書かないと役に立ちませんか?
書けるところからで構いません。連絡先、書類の場所、家族に伝えたい希望だけでも、情報を探す負担を減らせます。
エンディングノートがあれば遺言は不要ですか?
別のものです。財産の処分など法的な効力が必要な事項は、遺言の方式と手続きを専門家に確認してください。
葬儀の事前相談は、つばさ公益社へ。